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寅録 建治山御法之花 -貞阿上人猪行場の段-
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忠蔵と左代の兄妹が、仇敵を追って敵討ちの旅にでたのが三年前。長い旅路のはてに弘法大師のお告げを聞き、阿波の霊場十三番札所大日寺奥之院建治寺にやってくる。
そして、建治の滝で滝行をしている宿敵石川藤斎に巡り会うが、藤斎は人々に崇め慕われている貞阿上人その人であった。仇討ち装束に身を固めた兄妹は、滝行をする無心の上人に後ろから斬りかかろうとする。目に入る「正道頓悟居士」と彫られた背中
の入れ墨。それは亡き父の戒名であった。そのとき、天にわかにかき曇り雷鳴轟く雲の彼方から、建治寺の本尊蔵王大権現と亡くなった父正作が現れる。父は兄妹に、藤斎のこれまでの所行を語って聞かせる。故意に殺めたのではないこと、返り討ちにしてくれとの書き置きはお家再興を奮起させるためのものであったこと、正作の戒名を入れ墨にまでして菩提を弔っていたこと、大勢の人々に功徳を施し幼かった兄妹のことはかたときも忘れなかったこと、再仕官をさせるため無抵抗で討たれる覚悟をしていること等々である。真実を知らされた兄妹は、仇敵藤斎憎しの考えを改めて、藤斎の功徳に感謝すると共に、悲願であるお家再興を胸に秘め、心静かに国元へ帰っていく。
 
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